読み聞かせガイド
きょうだいで読みたい絵本が違うとき、どう読めばいい?
「こっちを読んで」「その本はもう知ってる」。きょうだいで絵本を選ぶと、読む前から言い合いになることがあります。短い絵本が好きな子もいれば、長いお話を聞きたい子もいます。毎回みんなが納得する一冊を探すのは、なかなか大変です。
そんな日は、全員が同じように楽しめる本を探し続けるより、読む順番や読む時間を少し変えてみませんか。一緒に読む日も、別々に読む日もあってかまいません。
まずは、誰の本を先に読むか決める
二人とも自分の本を読んでほしいときは、読む順番を先に決めておきます。「今日は一人一冊。先に読むのは、昨日と交代ね」と伝えてから、それぞれに本を選んでもらいましょう。
読む余裕が一冊分なら、「今日はこの子が選ぶ日、次はもう一人の番」としてもいいでしょう。順番を忘れそうなら、しおりを置いたり、カレンダーに小さく印をつけたり。きっちり記録するためではなく、次に誰の番かを親子で思い出す目印です。
「年上なんだから譲って」だけで決めず、「昨日は弟が選んだね。今日はお姉ちゃんの番だよ」と、実際の順番を伝えます。もちろん、眠さやその日の都合で予定を変える日もあります。変えるときは、次の番をひとこと約束しておきましょう。
同じ一冊でも、参加のしかたはそろえなくていい
一緒に読めそうな本が見つかったら、全員に同じ答えや同じ音読を求めず、それぞれが気になったところを楽しみます。
小さい子は絵を指さす。声に出したい子は、好きなせりふを親と一緒に言う。黙って聞きたい子は、そのまま聞く。「どこにいる?」「次はどうなる?」と一人ずつ質問して回らなくても、親が「こんなところにいたね」とつぶやくだけの日があってもいいでしょう。
上の子が結末を知っていても、先回りして説明する役を任せる必要はありません。読みたそうなら一文をお願いし、乗り気でなければ聞き役のままで。下の子がページをめくりたがるときは、読み終えたページをめくる係に誘う方法もあります。
合わない日は、短い二回に分ける
長い物語を聞きたい子と、絵を次々に見たい子。無理に同じ場所に座らせると、親も「静かにして」と言うばかりになりがちです。そういう日は、二回に分けるほうがラクかもしれません。
たとえば、下の子とは夕方に短い絵本を一冊、上の子とはそのあとに好きなお話の続きを読む。寝る前にまとめる必要はありません。別々にまとまった時間を取れない日は、それぞれが選んだ一場面だけを順番に読む形も試せます。
待っている子には、自分の本を眺めたり、近くで別の遊びをしたりしてもらいます。「あなたの本は、この本のあとに読むね」と、次の予定を具体的に伝えておくと、親も約束を思い出しやすくなります。
「同じだけ」を細かく数えすぎない
短い絵本と長い絵本では、同じ一冊でもかかる時間が違います。毎回ページ数や分数をそろえようとすると、本を楽しむ前に疲れてしまいます。
「今日はここまで。続きは明日」「もう一人の本も、好きな場面を一つ見よう」と、その日にできる範囲を伝えてみてください。決めた順番を繰り返し飛ばされる子がいないかには気を配りつつ、毎晩ぴったり同じ長さにしなくても大丈夫です。
選んでもらえなかった本は、別の本の下に埋めず、次に読む場所へ置いておく。小さな工夫ですが、「読まない」ではなく「次に読む」と目に見える形で残せます。
音声付き絵本を、読む番に合わせて使うなら
こだま絵本は、日本語と英語のオリジナル絵本を楽しめるアプリです。お話を聞いたあとは、絵を選んで答える質問が一問あります。声に出したい日は、お手本を聞いて一文ずつ読む音読もできます。音読は、やりたいときだけでかまいません。

きょうだいで使うなら、使うたびに保護者が本棚を見て、その子の興味や文の長さに合う一冊を一緒に選びます。一冊を聞き終えてから次の子へ交代するなど、読む順番を先に決めておくとよいでしょう。
好きな2冊はずっと無料で、広告はありません。紙の絵本で試している順番や声かけを、そのまま音声付き絵本の時間にも使ってみてください。
今夜は、読む順番だけ決めてみる
きょうだい全員が楽しめる一冊を見つけられなくても、絵本の時間はつくれます。「今日は昨日と交代で読もうね」と順番を決めて、読める分だけ。一緒に聞くか、別々に読むかは、開いてみてから変えてもかまいません。