読み聞かせガイド
読み聞かせ中の「なんで?」に、どこまで答えればいい?
「なんで泣いてるの?」「どうしてこっちに行ったの?」。一文読むたびに質問が来て、お話がなかなか進まない。「ちゃんと答えたいけれど、今日は最後まで読んで早く寝たい」と迷うこともあります。
その場で少し話す、続きを読んでから戻る、分からないことは別の日に調べる。質問のたびに同じ対応をする必要はありません。まず一つだけ短く返して、子どもがまだ話したいのか、続きを聞きたいのかを見てみましょう。
そのページで答えられそうなら、ひとこと返す
登場人物が急に泣いたり、場所が変わったりすると、「なんで?」が出てくることがあります。お話の流れを確かめたいようなら、そのページの絵を一緒に見て、分かる範囲で答えます。
「さっき落とした物を、探しているんだね」「この子は置いていかれて、さみしかったのかな」。長く説明しなくても、前のページに戻って指さすだけでよい場面もあります。
登場人物の気持ちが絵や文からはっきり分からないときは、「かな」「かもしれないね」を添えて話してみます。子どもが違う見方をしたら、「そっか、そう見えたんだね」と聞いてみてください。
続きに答えがありそうなら、一緒に読んでみる
「どうして袋を持っているの?」など、まだ出ていない場面について聞かれたら、先に答えを説明しなくても大丈夫です。
「何が入ってるんだろうね。次のページを見てみようか」と、続きを開いてみます。子どもがその絵をもっと見たいときは、そこで止まってもかまいません。「最後まで読まないと」と急がず、その日は一場面を眺めて終える方法もあります。
ただ、質問のたびに「あとで分かるよ」で済ませると、今知りたかったことが置き去りになることも。「この絵をもう少し見る? 続きを聞く?」と尋ねて、その日の読み方を決めてみましょう。
分からない質問は、あとで調べてもいい
お話から離れて、「なんで月はついてくるの?」「この虫は何を食べるの?」と聞かれることもあります。親が知らないことは、「それは分からないな」と言ってかまいません。
今すぐ調べられなければ、「明日、図鑑で月のページを見てみよう」と、できそうなことを一つだけ約束します。気になる質問をしおりやメモに残しておけば、次に本を開くときに思い出せます。
調べ始めたら長くなりそうな日は、「今日はお話の続きにしようか。月のことは別の時間に見よう」と区切ってもいいでしょう。その場ですべて解決しようとせず、親にも子にも余裕のある時間に回します。
「どう思う?」を毎回返さなくてもいい
自分で考えてほしくて、質問を質問で返したくなることもあります。でも、子どもは親の答えを聞きたいだけかもしれません。
分かることは短く答える。分からなければそう伝える。子どもが「ぼくはこう思う」と話し始めたら、その続きを聞く。「どう思う?」を挟まなくても、絵を見ながら会話はできます。
同じ「なんで?」が続いて返し方に迷ったら、「どこのことが気になった?」と絵を指してもらう方法もあります。答えが返ってこなくても、問い詰めず、「ここかな」と一緒に眺めてみてください。
親が疲れている日は、答える範囲を先に伝える
いつでも立ち止まって話せるわけではありません。「今日は眠いから、少しだけお話してから続きを読もうね」と伝える日があっても大丈夫です。
質問が多くなってきたら、「このページのことは今話そう。そのあと続きを読んで、おしまいにしようか」と、終わり方を具体的にします。読むのがつらくなったら、「続きは明日にしよう」と本を閉じてもかまいません。
音声付き絵本でも、親子の会話を挟める
こだま絵本は、日本語と英語のオリジナル絵本を楽しめるアプリです。お話を聞いたあとは、絵を選んで答える質問が一問あります。声に出したい日は、お手本を聞いて一文ずつ読む音読もできます。音読は、やりたいときだけでかまいません。

音声を使う日も、子どもが話し始めたらいったん止めて、気になった絵を一緒に見てみてください。お話のあとの一問も、答えを急かさず、一緒に絵を見て「どれかな?」と選んでみる使い方ができます。
好きな2冊はずっと無料で、広告はありません。紙の絵本でもアプリでも、質問が出た日は少し立ち止まり、親が疲れた日は短く返す。最後まで読める日ばかりでなくても、今日できるやり取りを選んでみてください。