親子のためのガイド
秋の散歩と絵本を行き来しよう。見つけた葉っぱを日本語と英語で話す遊び
道で見つけた葉を、子どもが「魚みたい」と指さした。そんな一言を覚えておくと、帰宅後の絵本時間が外の体験とつながります。たくさん集めたり、植物の名前を全部覚えたりする準備は要りません。今日気になった一枚から、外と物語を行き来してみましょう。
散歩で気になった葉を一枚選び、色や形について日本語で話します。帰宅後、葉や木の出る絵本と見比べ、次の散歩で同じ場所をまた見ます。英語の呼び名に興味が出たら「red leaf」など短い言葉を添え、持ち帰りは必須にしません。

出かける前は、探すものを決めすぎない
「赤い葉を十枚見つけよう」と課題を作るより、「今日は何が気になるかな」と歩き始めます。落ち葉のある道、木の下、家の近くの花壇など、安全に立ち止まれる場所を選びましょう。気になる葉がなければ、枝、空、足音などに関心が向いてもよいのです。
文部科学省の「遊びを通した学び」の案内は、子どもの遊びの姿を通じて幼児期の学びを紹介しています。ここでの散歩は、家庭で「見てみたい」を楽しむ遊びの一案で、決まった英語の学習成果を測るプログラムではありません。
本を先に一冊読んでから外へ出る日もあれば、散歩のあとに似た場面を探す日もあります。準備した題材より、子どもが立ち止まったものを入口にすると、帰宅後に見たい絵も選びやすくなります。
一枚の葉に、二人の言葉を添える
子どもが葉を指したら、最初は本人の表現をそのまま受け止めます。「魚みたい」「ギザギザ」「赤と緑がある」。親も「本当だ、先が細いね」と、見えている特徴を一つ返します。
話を続けたそうなら、「この葉と、隣の葉はどこが違う?」と二枚を見比べます。質問を重ねるより、親も「こっちは丸く見える」と、自分の気づいたことを話すと、一緒に眺める時間になります。
英語の呼び名に興味があれば、葉を示しながら「red leaf」と短く添えられます。黄色なら「yellow leaf」、茶色なら「brown leaf」など、今見ているものに合う表現を一つだけ。色が混じっているなら、日本語で「赤いところも緑のところもあるね」とそのまま話してもかまいません。
子どもが同じ音を言いたければ一緒に言い、別の葉へ関心が移ればそちらを見ます。散歩中ずっと英語に切り替える段取りより、気になったものを二人の言葉で共有する時間にします。
持ち帰らず、覚えておく方法もある
気に入った葉は、その場所で見るだけでも十分です。写真を撮る、親が手帳に輪郭を描く、子どもが「細長い葉だった」と言うなど、持ち帰らなくてもあとで思い出せます。撮影するときは、立ち止まれる安全な場所で、周囲の人が写り込まないよう配慮します。
- 生えている葉や実は、施設や土地のルールを確かめて扱う
- 知らない植物や実を口に入れない
- 小さな実や種は、口に入れる心配のある子の手の届くところに置かない
- 触るものを親が一緒に確かめ、帰宅後に手を洗う
採ってよいか分からない場所では、指さして眺める形にします。家で比較するための材料を集めることより、その場で安全に見られることを優先してください。
家では、似た葉のある場面を探す
帰宅後に絵本を開き、外で見たものに似た葉や木を探します。完全に同じ植物でなくても、「こっちの葉は丸いね」「散歩の葉はもっと長かった」と、同じところと違うところを一つずつ見つけられます。
柏市の子育てサイトの秋の絵本紹介でも、季節の題材を楽しむ本が案内されています。家に秋の本がなければ、図書館で「散歩で葉に興味を持ったので、木や葉の出る絵本を見たい」と伝えて探すのも一案です。
物語に出る葉が帽子になったり、動物の船になったりしていたら、「お話ではこんな使い方をしているね」と楽しみます。植物の名前や性質を知りたくなったら、図鑑で別に確かめましょう。名前が分からないままでも、絵の色や形は見比べられます。
次の散歩へ、小さな手がかりを持っていく
次に同じ道を歩いたら、「この前の葉、あの木の下だったね」と場所を思い出します。同じ色か、形の違う葉もあるか、前より多く落ちているか。子どもが見つけた違いを一つ聞いてみましょう。
落葉や色づきの時期は地域や木によって違うので、秋なら必ず赤い葉があるとは限りません。緑の葉ばかりだったら、その緑を絵本の森と見比べられます。絵本の季節と目の前の景色が違うことも、気づいたまま話題にできます。
雨で外に出られない日は、前の写真や描いた輪郭を本の横へ置いてみます。次に出かけられる日に、また同じ場所を歩いてみましょう。
外の一言を、本のそばに残す
記録するなら、子どもが言った「魚みたいな葉」と、簡単な絵を一緒に残します。英語を使った日は、そのとき楽しんだ一言を親が小さく添えられます。後日同じ本を開いたら、「この葉、前に見つけた形に似ているね」と戻れます。
散歩から絵本へ、絵本から次の散歩へ。その往復の途中で「また見たいもの」が一つできたら、それを次の外出の手がかりにしましょう。